はじめに
私は、IT業界未経験 かつ エンジニア未経験者なのですが、
なんと……
AWS Certified Solutions Architect – Associate(ソリューションアーキテクト アソシエイト)に合格することができました(嬉)👏👏
AWS SAAに合格した当時はAWS初学者で、エンジニアとしての実務経験もゼロでした。
本記事では、そんな私がSAAに合格するまでの流れや勉強法をまとめてみましたので、これから試験を受ける方の参考になると嬉しいです!
・AWSに興味があり、これから何かしらの資格取得を目指している方
・未経験でも合格できるか知りたい方
・AWS SAAを実際に受験した人の感想や難易度について知りたい方
・AWS SAAの合格率を上げ、最短で合格できる勉強方法が知りたい方
AWS SAAとは?
AWS Certified Solutions Architect – Associate(以下、SAAと記載)は、AWS認定資格のひとつです。
AWS認定資格とは、AWSを利用したクラウドの専門知識・技術を問う資格のことで、全部で12種類存在しています。(2024年 2月現在)
AWS認定資格のうち、アソシエイトレベル(中級者向けの資格)で、AWSを利用したクラウド構築などを1年程度経験した技術者が目指すレベルの資格とされているのがSAAとなります。
出典元:AWS トレーニングと認定
SAA試験の概要
SAA試験の概要は以下の通りです!
詳細につきましては、試験ガイドをご確認ください。
試験日 | いつでも受験できる(土日もOK) |
試験時間 | 130分 |
試験場所 | テストセンター or 自宅 |
受験料 | 16,500円(税込) |
問題形式 | 全て選択問題 |
問題数 | 65問 |
合格率 | 非公開 |
合格点 | 720/1000点満点 |
難易度 | 中級者向け |
証明できること | AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識 |
SAA-C03へアップデートした
SAAは2023年9月にSAA-C02からSAA-C03へアップデートしたので、注意が必要です。
書籍や問題集をSAA-C02のものを購入しないようにしましょう!
セクション | 出題範囲 | 配点割合(新) | 配点割合(旧) |
---|---|---|---|
第1分野 | セキュアなアーキテクチャの設計 | 30% | 24% |
第2分野 | 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 | 26% | 30% |
第3分野 | ⾼パフォーマンスなアーキテクチャの設計 | 24% | 28% |
第4分野 | コストを最適化したアーキテクチャの設計 | 20% | 18% |
セキュリティとコスト最適化の割合が増えているので、重点的に対策をすると良し!
SAA-C03で、重要なAWSサービスは試験ガイドに記載されているので試験前に目を通して、対策することをおすすめします!
実際に試験を受けてみた感想
実際に試験を受けてみて感じたことは、以下の3点です。
①問題文が比較的長い
②試験本番は思ったより時間が足りない
③機械学習系サービスに関する出題が多かった
問題文が比較的長い
SAA-C03へアップデートした際の特徴として、問題の文章がより長文化したことが挙げられます。
なので、長文の問題に慣れておくことは重要になってきます…!
私が模試などで解いていた問題集は、比較的本番と同じような文量だったので、
本番は特に焦ることなく解けることができました!
SAA-C03の対策として、長文の問題に慣れておくようにしておきましょう!
試験本番は思ったより時間が足りない
続いては、試験本番は思ったより時間が足りないということです。
入念に再確認をしたり、ひとつの問題で躓いて時間を消費してしまったりしたので、
私の場合は最後の5問ほど見直しが間に合いませんでした…(泣)
本番の試験では、分からない問題が出てきた場合、「あとで見直す」というフラグを立てて、
あまり時間をかけずに、気持ちを切り替えて次の問題に進むことが重要です。
分からない問題に時間をかけてしまうと、時間がどんどん無くなって後半に焦ってしまうので、気をつけましょう!
機械学習系サービスに関する出題が多かった
最後に感じたことは、「機械学習系」のサービスに関する問題が多かったということです。
実は、私より先にSAAの試験を受けた知人から「機械学習系のサービスがけっこうでてきた」という情報を聞きました!
実際に本番の試験では、何問か機械学習系のサービスに関する問題が出たので、対策をしておいて良かったと思います!
機械学習とは
コンピューターの自動学習を実現する技術のことを指します。
具体的にはコンピューターに膨大な量のデータを読み込ませることで、人間が命令を出さなくてもコンピューターが自動で分析や学習を行ってくれます。
例えば、機械系サービスには以下のようなものがあります!
サービス名称 | 機能 |
---|---|
Amazon Rekognition | 画像や動画の解析を行える |
Amazon Textract | 膨大な量のドキュメントから有益な情報を 抽出できる |
Amazon Transcribe | 音声を自動で文字起こししてくれる |
Amazon Lex | 音声やテキストを使用して、 任意のアプリケーションに対話型インターフェイスを構築する |
Amazon Comprehend | 指定したテキストを分析し、 キーフレーズの検出や感情の判定などを行うことができる |
AWS SAAを取得する3つのメリット
ここからは、AWS SAAを取得するメリットを解説します!
- AWS案件に関われる可能性が上がる
- AWSの資格の中で1番知名度があるため転職に役立つ
- 資格勉強する過程でAWSの基礎が学べる
私の場合は実務が未経験だったため、
AWSの基礎知識を身に付け、転職活動に活かしたいという思いからSAAを取得することにしました。
実際に取得してみて感じたことは、資格勉強をする過程でAWSの基礎が学べるということです。
SAAはAWS認定資格の中でも中級程度の知識保有を証明する資格に値します。
そのため、資格を得るために学習する過程で、AWSについての理解が深まるため、これからAWSの知識を得たいと考えている方にとってはSAAレベルの知識を保有しているメリットは大きいと言えます。
AWS SAAは未経験だと合格は難しい?
結論から言うと…
AWS SAAは、未経験者にとって難易度は高いですが、正しく学習すれば合格はできます!
私が受験した時はエンジニアでもなかったですし、AWSの実務経験もない状態でしたが、合格できました。
しかし、SAAは中級程度のレベルであり、試験範囲が広いです。
正直、簡単とは言えないのでしっかり勉強をする必要があります!
ただ、これから紹介する勉強方法を実践していけば、未経験の方でも確実に合格に近づけることができるかと思います!
IT業界の未経験の私が合格できたので、未経験の方でもきっと合格できるはずです✨
ここでひとつお伝えしたいこと!
未経験の方でも、SAAに合格することは可能ということを書きましたが、
そのためには「なぜSAAを取得するのか」といった目的の部分がとても大切になってくると感じます。
正直簡単な試験ではないため、実務未経験者の場合はより難しく感じることがあると思います。
そんな時に、なぜ資格を取得するのかが明確でないと、モチベーションを保つのが難しく挫折してしまうと思います。
私自身、何度か壁にぶつかりましたが、「SAAを取得して、キャリアチェンジ転職を成功させたい!」という明確な目標があったので、毎日学習を頑張ることができました。
理由はなんでもいいと思いますが、未経験者だからこそ資格を取得する理由を明確にしておくことが、大切だと感じました!
AWS SAA試験対策 オススメの学習方法
ではここからは、私が実際に行った学習方法をご紹介していきます!
あくまで私個人が行ってきた学習方法となります。
人によって、やりやすい学習方法があると思うので、ぜひ色々な方の合格体験を参考にして、自分でもできる学習方法を採用してみてください🎶
まず、学習方法を紹介する前に、私の当時のスペックと学習期間について補足しておきます!
・エンジニア未経験
・IT業界未経験
・AWSのサービスは、ほぼ何も知らないような状態
いま振り返ってみると、ほんとに初学者ですね(汗)
私のスペックを見て安心した方もいるのではないでしょうか?(笑)
学習期間まとめ
学習期間はざっくり3ヶ月ほどです。内訳は以下のような感じです!
仕事をしながら空き時間を使って学習を進めていました。
- AWSの資格について調べる : 1日
- 学習方法について調べる : 2日
- 基本的なサービスを学ぶ : 2ヶ月
- 問題集を解く : 2~3週間
- 模擬テストなどの試験対策 : 1.5週間
今回は、①AWSの資格について調べる と ②学習方法について調べる については割愛させていただきます!
具体的な学習方法が出てくる③から解説していこうと思います^^
AWSの基本的なサービスを学ぶのにおすすめの教材
AWSの基本的なサービスを学ぶために、おすすめの方法を2つご紹介します。
方法① AWS CloudTech のレッスン動画
CloudTechとは、AWS学習に特化して会員制コミュニティ付きのオンラインスクールです。
AWSの学習では国内最大級のコミュニティとなっているので、SAA以外の試験対策も可能です!
引用元:https://kws-cloud-tech.com/
①動画教材のため、視覚的に理解ができ初心者でも挫折しにくい
②ハンズオンの講義があるので手を動かしながら、理解を深めることができる
③問題集の解説が分かりやすい
CloudTechがオススメな理由な理由について、補足して解説していきますね!
①動画教材のため、視覚的に理解ができ初心者でも挫折しにくい
突然ですが、参考書などを読んでいて、いまいちイメージができなかった経験はありませんか?
私はあります。。。
特に私のような初学者の場合は、文字だけだとなかなかイメージが湧かないことも多いかと思います。
そのような場合は、動画教材がおすすめです!
視覚的な情報が頭に入ってくるので、より理解がしやすくなります。
また、実際のAWSの管理画面を見ながら学習を進めることができるので、実務でAWSを使うことになった際にも役立ちます!
②ハンズオンの講義があるので手を動かしながら、理解を深めることができる
CloudTechの講義には、実際に手を動かして課題を進めるような内容があります。
「動画教材を見て終わり」といった受け身の学習方法ではなく、「実際に手を動かしてみる」といった主体的な学習方法をすることができます。
「とにかく試験に早く受かりたい!」という方にとっては少し遠回りになってしまうと感じるかもしれませんが、私はハンズオンをしたことで、よりサービスへの理解が深まりましたし、実務でどのように管理画面を操作するのかがイメージしやすくなりました。
これから実際に実務でAWSを触る際にも、学んだ知識は必ず生きてくると思います!
③問題集の解説が分かりやすい
CloudTechの問題集には、解説画像や解説動画がついています。
解説文だけではなかなか理解しきれない部分を、画像や動画を見ることで簡単に理解することができます。
個人的には、この問題集の解説にかなり助けられました。
他にもCloudTechでAWS学習をするメリットを挙げておきますね!
- AWS以外の教材も揃えてある(ネットワーク基礎 , linuxサーバー講座など)
- コミュニティのSlackで技術質問が可能
- 月々から入会することも可能
CloudTechが気になった方は、以下の割引クーポンを使用することで、お得に入会することができるので、もしよろしければご活用ください▼
割引クーポンコード : ASAHI-2312
使用する時は、申し込み画面の「割引コード」に「ASAHI-2312」を入力して適用させてくださいね!
以下のクーポン値引きが適用されます!
方法② 書籍で学ぶ
私の場合は、CloudTechとあわせて書籍も活用することで、より基礎知識を深めることができました。
- 書き込みができるので 理解の定着に役立つ
- 図解などがあり、非常に視覚的に理解しやすい
- 自分のレベルにあった教材を選ぶことができる
活用の仕方としては、個人的に理解が浅いと感じているサービスなどについて、書籍でも再度復習をするようにしていました。
自分の理解が正しかったのかを答え合わせするためのツールとして使っていた感じです!
あとは、問題を解いたあとに間違えたサービスや理解が曖昧になっていたサービスについて、メモを書くなどして活用していました。
書籍は書いて使い倒すタイプです(笑)
※字が汚くてすみません。。自分に分かれば良いのです!笑
個人的におすすめの書籍は、以下の書籍です。
評価も高く、実際に私も活用していました!
①AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
こちらのシリーズはSAA以外の資格でもかなり人気の書籍となっています。
豊富な構築経験と深い知識を持った著者によって、わかりやすい図解と重要なポイントがまとめられており、AWS SAAの教科書として最適です。
合格のポイントになる知識と解答を導く考え方が理解できるように構成されています。
効率よく要点を押さえて学習を進めたい方におすすめの参考書です!
②(模擬問題付き)徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版
こちらの黒本は 試験対策で重要な「AWS Well-Architectedフレームワーク」にある、6つの柱を意識しながら、AWSの各サービスやユースケースへの理解を深められる構成となっています。
各解説では、受験で重要なポイントを別枠の「試験対策」にまとめられています。
試験を体験できる模擬問題1回分がついているため、実戦的な知識まで身に付きます!
個人的に、書籍のいいところは、書き込みができるところだと考えています!
また、書籍によってはイラストなどで分かりやすく解説してくれているものもあるので、より理解が深まります。
上記で紹介している2冊は、どちらも分かりやすい解説でおすすめです!
動画教材とあわせて、うまく活用していきましょう!
おすすめの問題集
AWSの基本的なサービスについて、おおよそ理解ができたら実際に問題集を解いていきます。
私の場合は、先ほど紹介したCloudTechのWEB問題集を5周ほど繰り返しました。
時間がない方などは、CloudTechの問題集のみでも十分合格に近づけます!
実際に試験を受けた際は、CloudTechとほぼ同じような問題も2-3割ほど出たので、とても助かりました。
個人的には、時間の余裕があれば、AWSサービスの基本的なサービスについて学んでいる間に、分からない問題があったとしても問題集に触れておくのがいいなと感じました。
私が問題集を本格的に解き始めた時には、最初に学んだサービスの細かい部分まで忘れてしまっていることもあったので、サービスについて理解をしながら、復習としてあわせて問題集も解けたらベストかと思います!
模擬試験を解く
続いて模擬試験です。
時間や問題数など、より本番の試験に近い形で問題を解いていきます。
基本的には、先ほど紹介したCloudTechの問題集のみでも対策はできます。
ただ、私は確実に試験に受かりたかったのと、始めてのAWS認定試験ということもあったので、かなり自信をもって臨みたかったので、主に以下の模擬試験対策を行いました。
- Udemyの模擬テストを解く
- CloudTechの模擬テストを解く
①Udemyの模擬テストを解く
Udemyで最も人気で定番のAWS SAAの問題集となります。
試験レベルで難易度の高めの問題などを中心に構成しており、今一歩合格が出来ていない方向けの最終仕上げとしての問題集とされています。
模擬試験のレベルとしては、少し高めといった感じです。
講座のレビューなどにもありますが、「少しレベルが高すぎる」といったような評価もあります。
実際に模擬試験を全て受けてみた感想としては、たしかにこちらの講座の模試のレベルは高かったです。
ただ、難しい問題に慣れておくことで、試験では自信を持って問題を解くことができました。
私は、こちらの講座の模擬試験を初めて受けた際に正答率は60%前後ほどでした。
そこで少し自信をなくしてしまいましたが、模擬試験の復習をしっかりと行ったことで、2回目以降の模擬試験は90%以上を取得できるようになっていました。
簡単な対策ばかりして落ちるよりは、少し難しい対策をして余裕を持って合格する方が良いと個人的には考えています!
なので、確実に合格したい方は、Udemyの講座も併用して使うことをおすすめします!
- 模擬試験を多くこなして、より本番に近い形で試験対策したい方
- 確実に合格したい方や自信をつけたい方
- SAA試験で一度 不合格になってしまった方
Udemyのおすすめポイントは、定期的にキャンペーンを開催していることです!
通常であれば、10,000円ほどの講座がキャンペーンをうまく活用すると1,500円で購入できることもあります!
定期的にキャンペーンもやっているので要チェックです!
②CloudTechの模擬テストを解く
CloudTechについては、先ほども書いたので、今回は割愛させていただきます!
CloudTechもSAA模擬試験というものがあります。
そちらを活用して、より試験に近い問題数と時間でテストを解くことができます。
CloudTechが気になる方は、ぜひ一度公式サイトを覗いてみてくさいね!
\無料から始められます! /
レバレジーズ株式会社が運営するフリーランスHubにて、あさひのTechノートの「エンジニア未経験が知識0からAWS SAAに一発合格できた話」をご紹介いただきました。記事は以下よりご覧ください。
・ご紹介記事:やっぱり取得しておきたい!AWS認定資格に関する記事まとめ
・フリーランスHub公式サイト:https://freelance-hub.jp/
・フリーランスHub求人一覧:https://freelance-hub.jp/project/
最後に
いかがでしたでしょうか?
本記事では、エンジニア未経験の私が、SAAを取得するまでの学習方法をまとめてみました!
最後にざっくり整理すると、
- AWSサービスの基礎を学ぶ
- CloudTechとUdemyの問題集で問題に慣れる
というような流れで学習をするのがおすすめです!
必要に応じて、書籍なども併用しながら理解を深めてみてください!
大切なこと
最後に以下の2つをお伝えさせてください。
自分にあった方法が大切
今回は、私が実際に行った学習法をもとに紹介しましたが、全く同じようにやらなくては合格できないというわけではありません。
人それぞれ、自分にあった学習方法があるので、ぜひ他の合格者の方の体験談なども参考にして、自分に合ったやり方を見つけてみてください!
資格の取得はゴールではない
資格の取得は、あくまで知識を身につけるためのひとつの手法だと思いっています。
資格の取得が目的とならないようにすることが大切です!
資格取得のみに割り切っても良いのですが、実際に管理画面を触ってみて気づくこともあるので、ぜひ資格取得ができたら、実際に管理画面で構築などをしてみることをオススメします。
わたしは、学習時間が3ヶ月が少し長かったですが、その中で実際にハンズオンなどを行い、
手を動かすことで理解が深まった部分もあります。
ほんとに最後の最後
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます!
私が一番お伝えしたかったことは、「未経験でも正しく学習すれば合格できる」ということです!
ぜひAWSの学習を楽しみながら、一緒に知識を深めていきましょう!
私自身もまだまだ未熟なので、引き続き学習の継続を頑張りたいと思います。